素朴な疑問

 生活保護の人数が200万人を超えたという。底辺で働いてる私にしてみたら当たり前のことだと思う。必死に働いても20万にのるかのらないかという職場は増え、命を削っても健康的文化的最低限の生活を維持するのが困難な人が増え、労働者への虐待や搾取が多くなり、基本的に経済弱者以外はほとんどいない国保の金額と税金をぬけば、生活保護の費用と大してかわらないか、下手をすればそれ以下しか残らない人も少なくないというのに。
 昔は生活保護うけないように必死に仕事をさがして、一生懸命がんばればいい生活を目指すことができたし、その結果としてがんばれた。でも今の低所得者生活保護うけつづけるよりいい生活ができると到底思えない。そして労働基準監督署などがまともに仕事せず、それらの情報が確実に入手できる状況でどうしてがんばろうと思えるのかそしてがんばれと他人にいえるか不思議?
 また、貯金したらだめという生活保護のシステム自体が、ひとたび生活保護をうけた後、ぬけることができなくなるというスパイラルを構築しているし。入る人間が増え、出れる人間(能力的意味で)がでにくくなるようになっているのに。ワープアを生活弱者の最底辺として考えると生活保護をうけれた人間はもはや経済弱者ではないという言葉が事実になっているのに。

 私は自分が古臭い人間であることを知っているし、そういうのにどっぷりと浸かったらまともな生活に戻れないというのも理解しているんで、できるだけそういうのをうけないでおきたいと思っているが、それは私の趣向の問題であって、それが得なことでないのは理解している。

 200万人超えたというのは必然が生んだ状態であって、生活保護をうけるより、がんばった方がいい思いができるようになるようなシステムを作るべきなのに、生活保護の内容を削る意見しか聞かないのはなぜなんだろうか?
 近日に介護のバイトのことについて書こうと思っていたら、なんとなく疑問について残しておきたくなったので書いてみた・