今週のお題「桜」
 四十路のおっさんが桜といって思い出すのは小学校中学年くらいのことと、ピチカートファイブの歌のことですね。

 小学校時代、流石にもう時効だよね、悪がきだった私は、桜の蜜をなめるべく、枝を何本か折った記憶がある。今思うとかなりとんでもないことなんだけど、そのささやかな甘さは当時の私を喜ばせた。おそらく、今それをなめても当時感じた思いは得られることはないのは間違いないだろうが、親に隠れて自身の意思で獲得した満足感は今の心の片隅にあるのだけは間違いない。

 家を飛び出し仕事と職をなくして、コンビニでバイトして生活しててへこんでいたとき、どこで聞いたか覚えてないんだけど、歌詞をある程度覚えるくらい聞いてその後いつも春先にくちずさむ曲だった。どうしてここまで気に入ったのかわからないし、ジョイサウンドでは見つけられなかったし、どこで聞いたか覚えてないくらいだったので、この曲がピチカートファイブの曲だと知ったのは最近だった。

 
http://www.youtube.com/watch?v=U2_a9lVDBZo

 両方の思い出はどちらもささやかな記憶だけど、ぼけるまでは私の人生の中の小さいけれど、しんどいときの心の慰めとして忘れることはないと思う。