今週のお題「おすすめの本」

  おすすめの本という漠然としたお題なのでジャンル別につれづれにあげてみる。最高傑作だとかこれを読まずに死ねるかとかいう気はさらさらない。抜けもいっぱいあるだろうし、間違いもあると思う。突っ込みは不可ということでよろしくお願いします。おすすめの本の思い出とかをちょろりんと追記してます。個人的意見や思い出です。
 
 読書が趣味といいながら30年以上生きてる四十路のおっさんの記したものです。

 それっぽい本

 北杜夫  楡家の人びと  
 学生のころに読んだ。ドクトルマンボウ航海記とかを書いてた作者の本と思えない深みと重み、そして若干のユーモアにあふれた本。しろきたおやかなるみね とかもすごくよかったなあ。

 武者小路実篤  友情
 実は2-3年前に読んだ。なんとなく読んだことのない古典を読むかと思ったとき古本屋にあったのをたまたま手に取った。古臭い感じがせず、いいものは時の影響をうけにくいんだなあと思い知らされた。

 夏目漱石   こころ
 初読は実は小学生。最初まったく意味不明。偕成社からでてたのを最初に読んだと思うんだけどぐぐってもみつからない。まあ30年ほど前のもんだし。ここ2-3年読んでないけど、中学、高校、大学、何度も読み返している。そのときどきによって感想も読後感もかわる。今読み返したらどう感じるだろうか?

 歴史小説

 司馬遼太郎 坂の上の雲
 いわずとしてた傑作のひとつ。個人的には関が原とこの作品が双璧だと思ってる。

 塩野七海 海の都の物語
 ローマ人の物語よりも個人的には濃縮度が高いと思う。小さいヴェネチアという国が何百年の間どのように地中海の女王として存在したかを記した名作。冊数が2冊という敷居の低さも魅力的。

 宮城谷昌光 子産
 小国の宰相を記した名作。信義というものを大切にすることの重要さを感じさせてくれる。この人の作品が最近のお気に入りのひとつ。

 ライノベ

 水野良 ロードス島戦記
 なにはともあれ、ライノベを紹介するとしたら、この一冊は外せない。もともとコンプティークに連載されてたD&Dのリプレイだったんだよなあ。リアルで連載読んでた。あのわくわく感はおそらく同世代のややオタクめいた人々以外には通じないと思う。

 犬村小六 とある飛行士への追憶
 ゲームとしてやや尻切れトンボな面のあった、R11のノベライズではじめてこの作者を読んでからちょっと注目してた人のブレイク作。映画化されるみたい。この人の作品は全般的に読後感というのを大事にしており、このエンディングを書くために作品を作っているのではという印象すらうける。飛行士以外のシリーズの続行も期待してます(苦笑)

 丈月城 カンピオーネ!
 とりあえず、この厨二病的構成と雰囲気は癖になる。今のところ大変楽しみにしてる。不安点としてこの本がでてるのが、SD文庫ということだ。紅とかいいなあと思ってた作品を醜悪にしてしまった手口をもつ編集部(私は読んでないけど、迷い猫オーバーランとかいう人気作品も変なことになったらしい)なので終わるまでは安心できない。
 
 鷹見一幸 小さな国の救世主 
 童話めいたそれでいて現実から足を離さないような作品。この人の作品はみんな同じようなセンスでかかれており、私のような人間には大変あう。
 
 EGコンバット、星くず英雄伝、DADYFACEとかも大変面白いんだけど蜜柑だろうからなあ。

 少女小説

 氷室冴子 シンデレラ迷宮
 かなり好きだったコバルト文庫の名作。コバルト文庫の創世記をささえた人なのに、お亡くなりになられたとき、なんの記事もなかったのは大変悲しかった。

 新井素子 星へ行く船
 シリーズとして大変よかった。導入も終わり方も力がはいっておらず、いい作品だった。

 推理小説

 アガサクリスティ  無実はさいなむ
 アガサクリスティの作品は大体読んだと思う。MかNかとこっちとどっちにしようかとなやんだが、シリーズものではないのに忘れられないこっちをより押しておく。迷宮入りした事件の本当の被害者っていうのはというのはなかなかテーマとして深い。
 
 赤川次郎 三毛猫ホームズの推理
 十作以上このシリーズは読んだし、最近は読んでないけど赤川次郎の作品はだいぶ読んだ。そのなかでこの第一作の質のよさは白眉。トリックにも相当感心しました。
   

だいぶ疲れたのでここで一休み。